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2023.09.22
外壁塗装工事伴う大切な工事
一般的に外壁塗装工事というと、基本的にはペンキを塗って終わりという認識が強いと思います。当然、下地によっては 仮設足場・高圧洗浄・養生・下塗り・中塗り・上塗り・付帯部分塗装工事(屋根塗装がある場合は屋根塗装下塗り・中塗り・上塗りが追加)という流れで終わる工事もあります。
ですが上記の写真の様にALC・タイル・サイディング等はそれぞれの繋ぎ目(ジョイント部分)に新築時にシーリング(ゴムみたいな物)が打ち込んであります。当然外壁塗装工事を行うぐらい月日が経っているのでシーリングも経年劣化致します。
ですので外壁塗装工事の時に撤去・打ち替え 増し打ちの工事を行う事は必須作業です。
シーリング材にも色々なものがあり、大きく分けるとシリコン系・ポリサルファイド系・ポリウレタン系などに分かれます。用途によって使い分けしますが大体変成シリコンを使います(もちろんポリサルファイド・ポリウレタンを使う場合もあります。)
まず、1枚目ですがサイディングの目地の撤去・打ち替えになります。サイディングの外壁塗装工事は塗装工事よりもこのシーリング工事が重要だと言っても過言ではないです。
今の窯業系サイディングは昔のものと違い厚みもあり、多少、塗装時期を遅らせてもそう簡単にダメになるものではないです。
むしろ、新築時から10年も経過するとサイディング自体より、サイディング目地のシーリングが経年劣化で痩せる・切れるという現象が起きます。
その為サイディングの施主様からお見積り依頼がある場合は殆どがサイディングの状態よりシーリングの心配をされてのご連絡となります。
このシーリングの劣化を放置しますと、建物の中に雨水が浸入し、凍害(冬場にサイディングの中に水が浸入し、凍って膨張し、溶けてを繰り返す行為)サイディングが侵食されてボロボロになって行くという現象が起きて、最悪、サイディングの交換となる場合があります。
ですので、今、目視で大丈夫そうでも、今回外壁塗装工事を行い、10年持つかというと難しいと思います。2.3年持っても、次の塗り替えまで新築時から20年以上経過するので20年シーリングが持つとは思いません。
サイデイングの目地シール打ち替えは必須工事です。また、業者さんによっては悪い所だけシーリング補修というお見積りを見かけますが、これは多分 「被せ」「増し打ち」と言って後々割れてくるので絶対行ってはいけない工事です。
お見積り時は撤去・打ち替えの確認を必ずしましょう。但し、サッシュ廻りは増し打ちでも構いません。2枚目の写真はALCと言ってセメントペーストに発泡剤を加えて製造された「軽量気泡コンクリート」の事です。細かい気泡が入っているのが特徴で、比重は水より軽く断熱性・耐火性に優れています。
この外壁も1枚物を貼り合わせていくものでつなぎ目に当然水が入らない様に新築時にシーリング材を打ち込みます。サイデイングの時と同じく、経年劣化で痩せていきますので外壁塗装工事を行う時に同時に施工する事をお勧めいたします。
ALCの盤目地の場合は撤去・打ち込みではなく、増し打ちで大丈夫です。この作業を行わない場合、シールの切れ目から雨水が浸入してしまうケースがあります。当社のお客様でもALC壁で雨漏りしたから何とかしてほしいというご依頼が多々あります。
シール工事を行わないと雨漏りした場合もう一度仮設足場を組みシールを打ち直すようになり、結局外壁塗装工事のお値段より1.5倍くらいの料金を払うようになります。
最後の写真は陶磁器タイルのケースです。これも上記の2つと同じくジョイント部分に新築時にシーリングが打ち込んでありますので、大規模改修工事の時に必ず撤去・打ち込み工事を行ってください。構造がRCかALCかによってM数は違ってくるので一概にこの位とは言えません。
当然陶磁器タイルの場合もシールが劣化して割れていれば雨水が浸入しますので大規模改修工事を行う場合は必須作業となります。
以上の様に外壁塗装工事と言っても下地によって作業工程が増えますので業者さんに詳しく聞いてみるとよいでしょう。
お塗り替えをお考えの方は
相模原市で外壁塗装専門のプロフェッショナル川口塗装株式会社にご相談ください。