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2025.06.11
塗料のリフティング
皆さんは塗料のリフティングという言葉を聞いたことが有るでしょうか?
ほとんどの方は一度も聞いたことが無いと思います。
今日はこのリフティングについて少々お話ししていきたいと思います。
まず、塗料のリフティングとは何かといいますと、一度塗装した塗膜の上に再度塗装をした場合に旧塗膜が蜘蛛の巣状の様に浮き上がる現象の事を言います。
別の呼び方だとちぢれや塗膜が沈降するとも言います。
このリフティングが発生してしまうと旧塗膜を完全に除去しなければ収まりません。
ではなぜこのようなリフティング現象が起きるのか説明していきたいと思います。
リフティング(ちぢみ)は古い塗膜や下地塗料が、次に塗る上塗り塗料に含まれる溶剤に侵されて縮んだり、浮かび上がったりする現象です。
ですので当然下地塗料が無く、1回塗りの場合にはこのリフティング現象はおきません。
塗膜がちぢれてしまうリフティング現象の原因はいくつかありますが、主な原因は下記の3つだと思います。
①上塗りに含まれる溶剤が強い(所謂強要罪又は下地塗料の劣化、下地塗料の質が良くない。)
②下塗り塗料が完全に乾燥していない場合(2液ならば完全硬化していない)
③異種塗料の組み合わせになっている
強い溶剤(強溶剤)を含む塗料は速乾性に優れますが、下地を犯しやすいため注意が必要です。
上記の原因で②と③は塗装業者ならば絶対起こさない原因です。
一番多いのが①の下地が良くない場合で溶剤系の下塗りを使う場合です。
例えば、コロニアル屋根ですが、前回塗装から15年以上経過していて、塗膜が剥離している場合はその状態で溶剤系の下塗りを使ってしまうと必ずと言っていいほどリフティングが起きます。
屋根材の塗料はどのメーカーさんも溶剤の場合弱溶剤ですが、上記の屋根の条件であれば必ずリフティング現象を引き起こします。
メーカーさんに聞いても「高圧洗浄を良くすればリフティングはおきません」と回答される時が有りますが、旧塗膜を全撤去しない限りあり得ません。
メーカーさんによっては屋根の下塗り(プライマー)が弱溶剤しかない所もあります。
塗装会社さんによって色々施工の仕方があるとは思いますが、一つの方法としては水性系のシーラーで塗膜を作り、その上に弱溶剤系の屋根材を2回塗る、又は水性系シーラーの上に水性系の屋根材を2回塗るというような施工方法です。
あくまで一つの方法なのでご自分の選んだ塗装会社さんに良く説明してもらえばよいと思います。
基本的に屋根でなくても下地が傷んでいて、剥離を起こしているケースであれば、その上に塗る下塗りは水性系の方が良いでしょう。
ご自分でインターネット等で溶剤系を手に入れて塗装する方もいらっしゃいますが、下地状況をみて、お近くの塗装会社さんにお電話かメールで聞けば、大抵の塗装会社さんは教えてくれると思います。
まずは下地状況を確認して怪しければプロに頼んだ方が後々面倒なことになる確率は低いと思います。
お塗り替えをお考えの方は
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