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2024.12.11
トタン屋根の剥離
今の新しい家では使われていませんが、ひと昔前の家では屋根にトタン屋根を使用している場合が結構ありました。
当然まだトタン屋根を使用している家に住んでいる方はおられるので、必然的に外壁・屋根塗装工事を行うとトタン屋根塗装を行う場合が多々あります。
今現在の屋根は大抵はコロニアル屋根(スレート瓦)で出来ているので、高圧洗浄をして、コロニアル専用のプライマー下地を塗布して、コロニアル専用の屋根塗料を2回塗布します。
もちろんコロニアルの屋根も塗装というメンテナンスが必要なんですが、ずっと塗装をしないでも、コロニアル自体が劣化するだけで、雨漏りをすることは滅多にありません。
実際20年以上塗装を行わないで、雨漏りした場合や、ある程度見た目が気になってきた場合に、カバー工法でガルバリウム鋼板やアスファルトシングルに吹き替える方もいらっしゃいます。
しかし、トタン屋根は鉄で出来ていますので、放置しますと当然錆が出てきます。この錆が鉄を侵食して腐らせて、酷い場合は穴が空いてしまう場合が有ります。
下地のルーフィングシート次第ですが、穴が空けば当然雨漏りの可能性が高まります。
しかもコロニアルは勾配が尺勾配や7寸勾配の様に急勾配が多いのに比べて、トタン屋根は2寸3寸勾配の様に殆ど勾配が無い場合が多いです。
勾配が無いと水は下に流れにくくなりますので余計に雨漏りしやすくなります。
ですからトタン屋根は定期的に塗装が必要となる屋根と言えます。
当社のお客様でも下屋根だけトタン屋根でトタンは鉄で出来ているので壁と比べて劣化が早く、「トタン屋根だけ塗ってください」というご依頼も結構あります。
また、トタン屋根でも下地が亜鉛メッキの場合は最初の焼付塗装が剥離してきて、その後何回塗装しても剥離してしまう物もあります。
一度剥離した場所は、それ専用のプライマーを下地に使うので、剥げる事は無いのですが、(剥離した塗膜の裏側を見ると最初の焼付塗装の色が出ています。塗装後であればプライマーの赤が出ているはずです)屋根塗装の後に今まで食い付いていたものが剥離してきますので、キリがないのです。
言い換えれば全てが剥離してしまえば剥離する事は無いという事です。
上記の写真のお客様の場合は建物が古く特殊で屋根吹き替え工事をするととんでもない価格になってしまうので、施主様とご相談して、スパンを短くして定期的に塗って行こうという事になりました。
通常の一軒家であれば、金額にもよりますが新しく屋根をふき替えたほうが、かえってコスパは良いかもしれませんので、現状の剥離状態と吹き替えの金額とを良く考えて、塗装会社さんに相談しながら決めたほうが良いでしょう。
お塗り替えをお考えの方は
相模原で外壁塗装専門のプロフェッショナル川口塗装株式会社にご相談ください。