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2023.10.24

コロニアルの屋根塗装の下地状態

外壁塗装工事を行う場合大抵は方は屋根がコロニアルやトタンの様に塗り物であれば同時に施工します。別々にすると仮設足場がWで費用が掛かってきますので、コスト的に考えると10年前後に1回まとめて外部塗装工事を行うのがベストです。

外壁に関しては溶剤系(簡単に言うと油性)を塗装しようが、水性系を塗装しようがあまり関係ありません。なぜなら外壁に関してはモルタルだろうとサイディングであろうと塗膜が剥げている場合が滅多にないからです(通気胴縁の入っていないサイディングは別として)仮に多少傷んでいたとしても外壁には下地材で大抵は水性系の物を使うのでその上に塗る塗料が溶剤系でも水性系でも影響を及ぼさないからです。

但し屋根の場合は違います。ここからは業者さんによってやり方や考え方が違いますので絶対この工法というわけではありません。あくまで当社ではの話です。

屋根コロニアルの場合、初めての塗り替えの場合は、プライマー(下地材)溶剤系でも水性系構いませんが、2回目以降の塗り替えの場合、前回塗装の時に高圧洗浄を行わないで屋根塗装、又は高圧洗浄不足で十分に苔・汚れが落ちてなかった等の原因がある場合屋根塗装から10年経っている屋根塗膜の剥離が多く見られます。

また、前回塗装時から20年以上放置した場合でも、屋根は外壁と違い、夏場は高温と紫外線に直接さらされ、冬場は零下まで落ち霜が毎日降りるので経年劣化が早いので剥離現象が起きます。このような状態で、溶剤系のプライマーを使うとリフティングという現象(弱い塗膜を溶剤系塗料によりちぢれる現象)おきます。

リフティング現象が起きると綺麗にその部分を取り除くことが不可能なので上から塗料を被せていくしかありません。ですので当社では高圧洗浄後の状況によりますが、余りに酷い剥離の場合は水性系のプライマーを使い水性系のシリコン塗料を使います。下地が綺麗な場合は弱溶剤のプライマーで 溶剤系シリコン塗料を使い、状況に応じて使い分けることを施主様にご説明しながら施工を進めて行きます。(当社で使用する、水性シリコンと弱溶剤シリコンはレベル・値段が同等品です)。

また、写真のようなU瓦も弱溶剤系を使うとリフティングを起こしますし、吸い込みも激しそうなので水性系を使用しました(U瓦に関しては塗装工事・塗料の問題ではなくこのような状態になるものが多いです)こちらの施主様は前回3年前に塗ってこのような状態になってみっともないので屋根だけ塗装してほしいとの事でした。

前回の塗装業者さんがどのような工程でどのような塗料をお使いになったのか分かりませんが、U瓦に関しては塗装工事・塗料の問題ではなく材質の問題で剥げる場合もあるのでそのことを説明し塗装工事をさせて頂きました。

今現在4年経っていますが少しも剥離はしていませんので安心しています。このように塗装業者さんによってやり方や考え方が違いますがと長年の経験で状況判断して施工するのが職人だと思います。

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