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2023.11.09
陶磁器タイルの建物のメンテナンス②
陶磁器タイルのメンテナンスの続きですが、通常の塗装工事であれば高圧洗浄は水道水を洗浄機で洗いますが、陶磁器タイルの場合は洗浄機+有機酸系の洗剤で手洗いしながら洗っていきます。
色々業者さんによってやり方があると思いますが、このマンションの洗浄方法は、有機酸系の洗剤を薄めてタイル用のブラシ(タイルが傷つかないようなタワシ)で洗剤を付けながら擦りタイルの汚れを落とします。
そしてある一定の範囲を決めて、そこが擦り終わったら高圧洗浄で洗い流し、横にずれて、同じ範囲位で汚れを落とす作業繰り返し、そのまま下に降りていきます。
これを時間をかけてしっかりタイルの汚れを取ります。その後1日おいて、塗装工事に入るのですが、当然色がついている普通のペンキを塗るわけではありません。陶磁器タイルの塗装工事としては、2種類あり、透明な塗膜を塗る(クリア仕上げ)とタイルに撥水加工する方法です。
今回は後者のタイルに浸透させ撥水効果が得られるものを複数回塗る事にしました。どちらも普通に施工されている方法なので、その現場や塗装業者さんの判断によって異なってくると思います。
また、この工程の前にタイるの浮きを打診して調べて、浮いている場所をマークし、類似品のタイルに貼り換える工事を行います。
10年以上前のタイルは当然今は生産されていないので、今現在生産されている類似タイルにて貼り換えるのが一般です。
ですから、町を歩いているとマンションの壁のタイルが部分的に違っている箇所があるのを多く見ることが出来ると思います。
その後は、サイデイング壁と一緒で目地部分・サッシュ廻りのシールを撤去して、新規のシールを打ち込みます。サイディング壁の場合はサッシュ廻りは増し打ちですが、タイル壁の場合は基本撤去・打ち直しとなります。
また、シーリング材も塗膜で塗る事はしないので基本は後打ちで、露出打ちに対応できるポリサルファイド系などを使用いたします。
そこまで行えばタイルのメンテナンスは終了となります。あとはマンションによりますが、鉄部・モルタル部分を塗装して終了です。
タイルのメンテナンスは多少一戸建てのメンテナンスとは違いますが基本は変わりません。
マンションは高層階なので大規模修繕工事の際にせっかく仮設足場を組むので漏れの無いようにこうじを行いものです。
タイル壁に不安を感じている方に
相模原市で外壁塗装専門のプロフェッショナル川口塗装株式会社に是非ご相談ください。