現場日記
2017.05.31
外壁サイディングの縦目地・サッシュ廻り等のシーリング
当社のホームページにも再三書かれていることですが、今回も外壁サイディングのシーリングについてです。一般的に外壁塗装の際には壁を足場を架ける・高圧洗浄で汚れを落とす・外壁・付帯部分・屋根を塗装するという事が外壁塗装の流れだと思われています。しかしながら上記の工程に当てはまるのはあくまで外壁がモルタルの場合に限ります(モルタルでも下地処理が必要な場合もありますがそれはまた後日載せたいと思います。外壁が所謂、意匠サイディングの場合は サイディングとサイディングの繋ぎ目に新築時に打ち込んであるゴムのようなもの(シーリング・コーキング)を外壁塗装の前に撤去して新規に打ち変えることが必須となります。その工事を行わないで外壁塗装工事をして数年しますと下記の様な現象が起こる場合があります。
シーリング亀裂部分から水が入り込み数年が経過しますとサイディングがボロボロになってきます。
その状況がさらに進み酷くなりますと上記のようにサイディング部分のみならず内部の木部迄腐り中から全て取り換える工事になりかねません。又、一部分のみで済む家がほとんどですが、稀に、全体的にこの様な状況になり、すべてのサイディングの張り替え工事になってしまったケースもございます。今回はこのような状況にならないようにどのようにシール交換が行われているのかご説明したいと思います。
まず縦目地の旧シールを道具等を使い綺麗に撤去していきます。この時縦目地は基本的には全撤去が必須ですが サッシュ廻りは増し打ち(上からシールを被せる)にての施工がほとんどですが状況に応じては撤去・打ち替えとなります。また、それに伴い 軒天取り合いのシールは既存のままの場合もありますし、増し打ち・撤去・新規打ち替え 状況に応じて施主様とご相談して施工します。
次にシールを打つ場所にマスキングテープをしっかりと貼ります。仕上がりが綺麗になるためにテープ撤去後まっすぐ線が出るように気を使います。
その後、通常塗りつぶしの外壁であればウレタンノンブリードの液型シーリング材を打ち込んでいきます。ご自宅の壁の状況によってはシーリングの種類を変える必要がございます。
テープを撤去し 乾燥時間をおいて完成となります。その後この上に外壁塗装工事を行います。以上が所謂シーリング工事流れです。もちろん施主様によってはあまりシールが傷んでいなくて予算もないのでとご相談いただく場合もございます。そのときはお打合せの時間を掛けご説明して今回は塗装だけで良いという時も、酷く切れている部部のみ打ち替え、全打ち替え等の工事方法を選択して頂きます。最終的にご判断するのは施主様なので当社としてはなるべ施主様のご意向に沿いながらご自宅が長持ちするようにご提案していきたいと思います。