現場日記
2017.03.29
サイディング化粧幕板の剥離
よくあるサイディング外壁にアクセントとしての化粧の幕板(中間の帯)が有りますが、上記写真の様に
ボロボロになっているケースが頻繁に見受けられます。
考えられる原因は新築時に幕板上部にシールを打ち込みますが、その打ち込みが甘かった上、メンテナンスの外壁塗装を行う時期が遅すぎて、上部から雨水が進入し冬場にその雨水が内部で凍り、膨張し、溶けて、膨張しを繰り返し内部からボロボロになるという事が考えられます。
今回この様な状況でしたので色々な方法がありますが、施主様にご相談し下記のような方法を取りました。
まず、高圧洗浄で剥離部分やコケ、汚れをしっかり落とし、幕板上部に厚みをつけてウレタンノンブリードの
シールを打ち込みます。
その後外壁塗装の下塗りとして関ペのアレスポリマーレジンと言うサイディング専用下塗りを塗っていきます。
このアレスポリマーレジンは外壁サイディングの痛みが酷い時に塗布すると効果的です。(状況によって希釈率を変えます)今回は傷み具合が酷かったので、幕板のみ3回下塗りを塗布したので、上記写真の様に見違える様に綺麗なりました。何事も下地処理は一番大切です。
今回この様な補修方法を選択しましたが、過去に施工したお客様には腐食が激しくとても塗装ではまかないきれないので、撤去してその後新規幕板貼り付けや、板金トタン巻き工事となり、工事金額が大幅に増えたケースもございます。
ご自宅に化粧の幕板が施されている場合は常にチェックし、早めの外壁塗装をお勧めします。