サイディング外壁塗装のシールの重要性

外壁塗装をする場合外壁が何で出来ているかで作業工程が変わる場合が有ります。

例えば、外壁がモルタルであれば、下地処理→下塗り→中塗り→上塗りという流れで塗装工事を進めて行きます。(外壁がモルタルの場合でもサッシュ廻りにシールを打つ場合はあります)

今の家にはないですが、外壁がトタンだったり、木(羽目板)の場合は同じ工程でも、下塗りに使う塗料が違ってきます。

そして、最も工程に違いが出るものが、サイディング壁とALC壁になります。

ALCの場合はサッシュ廻りは勿論、縦目地・横目地に新築時にシール施工がされている場合は、外壁塗装前にシールの増し打ち工事が必須となります(状況によって打たないケースも稀にあります)

ALCの場合目視で余り割れや亀裂が分からなくても、シール工事を行わないで、外壁塗装を行うといつの日にかは必ず雨漏りします。

ですので、ALC壁の外壁塗装の場合は基本的にはシール工事をお勧めしています。

サイディング壁の場合は、サッシュ廻りのシールの増し打ちと縦目地のシールの撤去・打ち替えが必須工事となります。

この工事を行わないと、サッシュ廻りのシーるが切れて雨水が浸入し、内部に雨水が入る恐れが生じます。(基本的には新築時に透湿防水シートがサイディングの下に入っているので、雨水がサイデイングから入ったとしても内部には雨水は入りません。但し、新築時の透湿防水シートを貼る業者さんの雨仕舞が甘かったり、経年劣化で透湿防水シートが切れた場合は内部に雨水が浸入いたします)

縦目地に関してはシールの亀裂から雨水が入るとサイディングが凍害を起こし、それにより侵食され最悪の場合はサイディングの総張り替えや、部分張り替えとなるケースもあります。

こちらの場合はALCと違い、どんな条件であれ、外壁塗装を行う場合は100％行わなければいけない工事です。

ですので、たまにお客様から「見た目平気そうだけど、シール工事ってしなきゃだめなの ? 少しでも単価抑えたいんだよね」等の事を言われることが結構多くありますが、「シール工事を行わないと絶対に後で後悔しますし、なんなら、もっと余計な修繕費が後々かかってきますよ」と言うご説明をしてご納得いただいて施工しております。

少し話が違うかもしれませんが、以前の現場で、上記のようなサッシュの現場が有り、「雨漏りがするみたい」と説明を施工前に受けていたので、仮設足場をかけ2Fを高圧洗浄してる時にサッシュを見てびっくりしました。

通常は左の写真の様にサッシュを吊ってからサイディングを貼り、その後シールで塞ぐのが当たり前ですが、雨漏りしているサッシュは完全にサイディングの上からの後付けで、尚且つその隙間の雨仕舞が一つもなされていませんでした。

内部がどうなっているか分かりませんが、これでは雨水が入るのも頷けます。

新築時の工事で何がどうなってこうなったのかは、私は分からないので何とも言えませんが、随分ずさんだなと思いました。

その後シール屋さんにサッシュ廻りをシールの増し打ちをお願いして、外壁塗装にかかりました。

この様にサイディングやALCの外壁塗装は極端な言い方をしますと、塗装よりもシールの方が大切な工事と言っても過言ではありません。正しいシール工事を行っこその正しい外壁塗装だと思います。

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