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2023.12.01

部分塗装工事と全体塗装工事

極たまに、あるお見積り依頼なのですが、「軒天と破風板の塗装工事をお願いしたい」と言う旨のご依頼があります。

軒天とは屋根の外壁より出ている部分である軒先の天井の事で「軒天井」「軒裏天井」「上裏」とも呼ばれる箇所で、破風板とは屋根の褄側に山形につけられた板の事で雨風を吹き込みを防ぐものです。一般的にはそこ以外の雨樋が付いている部分も破風板と呼んでいます。

今の新築は表面に木を使ってはいけないという法律が有るため、ボードやケイカル板を使います。従いまして特に軒裏や破風板だけ傷みが早いという事はありません。ですので当然外壁塗装・屋根塗装工事を行う時に全体的に塗装工事を行います。

しかし、昔の家はこの付帯部分が破風板は木部、軒天はべニアで出来ているケースが多く、外壁がモルタルで塗装工事をして10年前後大丈夫でも木部の劣化はモルタルとは比べ物にならないくらい劣化が早いので、場合によっては外壁塗装工事より先に部分塗装工事が必要になる家があります。

当然、どこの塗装業者でも部分塗装は喜んで引き受けてくれますが、平屋でもない限り、仮設足場が必要になってきます。仮設足場は破風板・軒裏だけ塗装するからと言って架ける面積が少なくなるわけではないので、外壁塗装を行うのと一緒の費用が掛かります。ですのでただ、破風板・軒裏塗装費だけでなくプラス仮設足場費用が掛かってしまうので、施主様が思っているより費用が掛かってしまいます。

余りないケースですが、平屋の家であれば脚立・と足場板で出来るので費用は殆ど軒裏・破風板塗装代だけですみますが、これも、近隣の家がある程度離れていることが大前提です。あまり近いと塗装が飛んだりする可能性がありますし、仮に塗装が飛ばなくても、近隣居住者にしてみれば「足場もシートもなしでペンキを塗るなんて、非常識だ」と感じるはずです。

ですから、出来るならば外壁塗装工事に合わせて、全体塗装をすることが一番コストが良い事なのです。但し、どうしてもやらなければいけないケースもあるので絶対というわけではありません。

例えば何年か前に塗装工事をさせて頂いたお客様は外壁にサイディング貼るという工事を5年前にしたばかりで、尚且つ軒裏に何か所か穴が空いているという状況でした。本来サイディングを貼った時に一緒に塗装工事をして居れば良かったのですが、業者側からはその提案はなく、ただサイディング工事のみ提案されたようです。ですので今回はしょうがなく仮設足場を組み軒裏・破風板塗装工事を行う事になりました。

この様なケースもありますので絶対すべて塗装工事をしなくてはならないというわけではなく、なるべく仮設足場を架けるのは一回にまとめた方が良いという話です。先に軒裏・破風板が劣化するのは避けられない事なので余程酷くなければ外へ塗装工事まで引っ張っても良いと思います。

最近の家(木部が表に使われていない)に住まわれている方はない事案ですが、古い家で木部が使われている家は状況を見極めて塗装工事を行ったほうが良いでしょう。

お塗り替えをお考えの方は

相模原市で外壁塗装専門のプロフェッショナル川口塗装株式会社に是非ご相談ください。

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