塗料の乾燥時間

よく、お客様にご質問されるのが、塗装工事が何日かかるのかと言う事を聞かれます。

外壁だけで屋根塗装が無い場合、養生→下塗り→中塗り→上塗りと言うような流れになりますが、この作業を2日で終える業者さんもいるようです。

しかし、　塗料には決められた乾燥時間と言う物がありますので、これを守らず追っかけて塗装工事を行いますと塗料本来の効力が発揮せず、それどころか不具合を引き起こす要因にもなります。

大抵の外壁塗料は20度で乾燥時間2時間ですので、夏場は30度越えの時は午前中に1回塗って、2時間開けて午後もう1回塗るという事は計算上は正しい塗り方です。

しかし、日陰の部分や風通しが悪く、湿気が多い箇所は2時間でも乾かないことが有ります。南側の日の当たる部分や風通しの良い箇所が乾いているからと言って、全てが乾いているわけではないケースがあるのです。

ですので、当社は1日に1回塗りを決めていてしっかり乾燥時間を取ります。施主様にはお打合せの段階でその旨をしっかりと説明せて頂いて塗装工事を行っております。

ですから、他のリフォーム工事の様に1日に人工を増やし、追い込んで工事を進めるという事が、出来ません。例えば、養生をして下塗りを終えますと、他の養生をしていない付帯部分を塗装し終えると、その日は工事を進めることが出来ない事があります。

塗装工事を行う予定の付帯部分が養生ビニールによって隠れてしまっているので、上塗りが終わるまでその部分は出来ないという事になります。

一度剥がして、塗装して、また養生するという事が出来ないからです。「もう、今日は終わりなの?」という事もしばしばいわれますが、上記の説明を事前にしておけばご納得されます。

また、外壁塗装だけでなく、屋根塗装等、他の塗装部分が絡めば外壁の下塗りが終わったら、屋根の下塗り、次の日に外壁の中塗りが終わったら屋根の中塗り、また次の日に外壁の上塗りが終わったら、屋根の上塗りと、効率よく塗装工事を進めることが出来ます。

塗装工事は他の工事と違い乾燥時間が有りますので1日に作業時間が短くなる場合もあります。決して楽してるわけでなく、より良く家を長持ちさせるために行っているのです。

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